循環器健診とは?
虚血性心疾患が起こっていないか、心電図、心臓超音波検査、負荷心電図、24時間心電図を行って確認します。
※虚血性心疾患は、心筋梗塞と狭心症に大別されます。
動脈硬化のリスク、状態を確認し、今後の治療方針を検討します。
基本検査項目
項目 | 内容 |
---|---|
健康調査 | 自覚症状、他覚症状、既往歴 |
医師診察 | 問診、一般診察 |
身体計測 | 身長、体重、BMI、肥満度 |
血液学的検査 | 赤血球数、白血球数、血小板数、ヘマトクリット、血色素、MCH・MCV・MCHC |
生化学的検査 | 血糖、GPT、γ-GPT、GOT、総コレステロール、中性脂肪、HDL-C |
尿検査 | 糖半定量、蛋白半定量、ウロビリノーゲン、潜血、pH |
循環器系検査 | 眼底検査(右・左) |
呼吸器系検査 | 心臓超音波検査、 胸部レントゲン(正面・側面) |
専門検査 | 負荷心電図検査、24時間心電図検査 |
検査項目
1. 心電図検査
心臓の筋肉が収縮する時に生じる活動電流の小さな変化を図形にして表します。
2.心臓超音波検査
超音波によって、心臓のサイズ、動き、弁の形状、開閉による狭窄や逆流、心臓壁の厚さを確認します。
検査で分かる病気
- 先天性心臓病
- 弁膜症
- 心筋症
- 狭心症
- 心筋梗塞
検査方法
・腹部超音波検査のように絶食が必要となることはありません。
・超音波が当たりやすくなるように、前胸部にゼリーを塗布します。
・検査で患者様が苦しい思いをすることはなく、所要時間も20〜30分程度となります。
3.負荷心電図(トレッドミル法)
心臓病患者様の運動許容量の検討、狭心症などの虚血性心疾患の診断、心臓病の重症度や予後の推測を実施します。
検査で分かる病気
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 不整脈が生じる病気
検査方法
電極を胸に装着した状態でベルトの上を歩き、血圧と心電図を測定し、虚血性心疾患の有無を確認します。歩行が難しい方にはこの検査を実施できません。また、以下のような方も運動負荷試験は不適合となります。
- 不安定狭心症
- 急性心筋梗塞
- 重度の心不全
- コントロールできない不整脈
- 肺塞栓
- 解離性大動脈瘤や心筋炎の疑いがある
- 大動脈弁狭窄症
- 3度房室ブロック
4.24時間心電図(ホルター心電図)
検査で分かること
- 不整脈の評価
- 無痛性心筋虚血の評価
- 異型狭心症の診断
- 虚血性心電図変化と胸痛発作の対応
検査方法
小型サイズの心電図計を24時間胸に貼り付けたまま生活して頂き、狭心症や不整脈の有無を確認します。検査中は清拭や下半身のシャワー浴程度にして頂き、入浴はお控えください。また、検査の所要時間は24時間となりますので、検査日と翌日の同じ時間の合計2回のご来院をお願いいたします。
以下に当てはまる方は循環器健診の受診をお勧めします。
自覚症状のある方
- のどや胸が締め付けられる
- 息苦しさ
- 胸の圧迫感
- 労作性倦怠感など
虚血性心疾患の危険因子のある方
- 高脂血症
- 高血糖
- 高血圧
- 肥満
- 喫煙
- 高尿酸
- 家族歴