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四種(五種)混合・二種混合ワクチン

四種(五種)混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき、破傷風及びポリオ(急性灰白髄炎)を予防するワクチンです。また、二種混合ワクチンは、ジフテリア及び破傷風を予防するワクチンであり、これらのワクチン接種によりジフテリア、百日せき、破傷風及びポリオに対する抗体ができ、かかりにくくなります。
※令和6年4月1日から四種混合が五種混合に切り替わります。令和6年2月1日以降に生まれたお子さまは、追加接種は四種混合+ヒブ、または五種混合のどちらかを選択できます。

予防できる感染症

ジフテリア

菌がのどや鼻に感染し、高熱・のどの痛み・特徴的な咳などがみられ、窒息や、菌の出す毒素による心筋障害等も引き起こします米国では、ワクチン導入により患者数が99%減りました。

百日せき

かぜ症状から始まり、発作的な咳が1~2ヶ月続きます。乳児期にはチアノーゼやけいれん、脳症も引き起こします。米国では、ワクチン導入により患者数が92%減りました。

破傷風

土の中にいる破傷風菌に、傷口から感染します。菌の出す毒素による筋肉のけいれんを起こし、死に至ることもあります。米国では、ワクチン導入により患者数が98%減りました。

ポリオ

口から入ったポリオウイルスが、のどや腸で増え感染します。脳や脊髄に感染が広がると、麻痺があらわれ一生残ることもあります。確実な治療法はありません。米国では、ワクチン導入により患者数が100%減りました。

Hib感染症(令和6年4月より五種混合に追加)

冬に流行するインフルエンザとは別のものです。細菌性の髄膜炎やのどの奥の炎症、肺炎など重症感染症の原因となります。かぜなどほかの病気と似た症状がはじめに見られるので、早期診断が難しい病気です。米国では、ワクチン導入により患者数が99%減りました。

ワクチンの種類

不活化ワクチン

接種スケジュール

第1期:四種混合ワクチンもしくは五種混合ワクチン

初回接種は生後2ヵ月~12ヵ月の間に、20~56日の間隔をあけて3回、追加接種は初回接種の3回目終了後6ヵ月以上の間隔をあけて、1回接種します。

第2期:二種混合ワクチン

11~12歳の間に、二種混合ワクチンを1回接種します。

注意点

  • 接種部位の発赤や腫れ、しこりや発熱などの副反応が見られることがありますが、通常は数日で消失します。まれに呼吸困難やじんましん、けいれんなどがみられることがあるので、気になる症状があればご相談下さい。
  • 二種混合ワクチン接種の際、かわりに三種混合(DPT:ジフテリア・百日せき・破傷風)の接種により、百日せきの抗体価の低下を補うこともできます。その場合は任意接種のため自己負担となります。日本小児科学会は就学前(5~6歳)と二種混合ワクチン対象児童に、三種混合ワクチンを接種することを推奨しています。