近年は麻しんや風しんが、成人でも流行しており、成人が感染すると重症化する可能性が高く、特に妊娠初期の妊婦が風しんに感染すると、赤ちゃんが先天性風しん症候群という病気を持って生まれるリスクがあるため、成人にもワクチン接種が推奨されています。
予防できる感染症
麻しん(はしか)
発熱と発疹が主な症状で、中耳炎や気管支炎などの合併症も起きます。感染力の高さは、地球上に存在する微生物においては最高レベルです。
風しん
3日はしかとも呼ばれます。はしかのように発熱や発疹がみられますが、3日ほどで治るためです。ただし大人になってからかかると重症化することもあり、妊婦の方が感染すると流産や先天性の障害を引き起こす可能性が高くなります。
ワクチンの種類
生ワクチン
接種スケジュール
1歳になったら1回目、遅くとも2歳までに接種しましょう。その後、小学校に入学する前、年長さんになったら2回目を接種します。すでにかかったことがあっても接種の対象となります。米国では、ワクチン導入により患者数が99%減ったそうです。
注意点
- ※接種後、発熱や発疹、接種部位の発赤や腫れ、じんましん、熱性けいれんなどの副反応が起きることがあります。気になる症状があればご相談下さい。
- 麻しん・風しん混合ワクチンと水痘ワクチンは、いずれも1歳になったら接種できます。任意接種であるおたふくかぜワクチンもあわせて、同時接種が可能です。