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予防接種

感染症に対する免疫力を補うために、効果的な方法や期間、回数でワクチンを接種することを、予防接種といいます。本人の病気の予防だけではなく、社会全体で感染症の流行を防ぐためにも、できるだけ望ましい時期に接種をしましょう。

生ワクチンと不活化ワクチン

ワクチンの種類は2種類あり、それぞれ接種の間隔が異なるため、注意が必要です。

生ワクチン

生きた病原体の毒性を弱めたもの。感染した状態に近いかたちで免疫を作ります。

不活化ワクチン

病原体を無毒化して、免疫を作るのに必要な成分を取りだしたものです十分な免疫ができるまで時間がかかります。

定期接種と任意接種

予防接種は定期接種と任意接種にわかれていますが、特に感染力が高く、法律により接種が推奨されているものが定期接種とされています。推奨期間内に接種できれば、費用は無料です。それ以外の期間でも接種できるものはありますが、全額自己負担になってしまいます。

また、任意接種とされているものも全額自己負担ですが、柏市ではおたふくかぜ予防接種に対しては一部費用助成を行っています。

任意接種

生後2ヶ月で予防接種デビュー

お腹のなかでお母さんが赤ちゃんにプレゼントした免疫力は、生後数ヶ月で自然に失われます。赤ちゃんが自分で免疫をつくって、感染症を予防することができるようワクチン接種が必要です。 接種できる時期が決まっているワクチンもあるので、2ヶ月のお誕生日を迎えたら、できるだけ早く接種を始めることををおすすめします。赤ちゃんもお母さんも体調が良く、接種のあとはゆっくりと休めるようスケジュールをととのえて、デビューしましょう。

生後1か月

1か月健診が終わったら、少しずつワクチンデビューに向けて準備をはじめます。 予防接種ノートは届いていますか?ちょうど生後2か月の誕生日(4月1日誕生日であれば6月1日)から接種可能なので、早めに予防接種の予約をしましょう。 ※2ヶ月になっても予防接種ノートが届いていない方、紛失してしまった方は、保健所に連絡しましょう。

生後2か月

ロタウイルス①

B型肝炎①

ヒブ①(令和6年4月より五種混合に追加)

肺炎球菌①

四種混合①(令和6年4月より五種混合に切り替え)

体調をととのえて、無理な予定は入れず、ゆったりワクチンデビューの日を迎えましょう。もし体調に気がかりなことがあれば、あらためて日程の調整をしましょう。
※令和6年4月1日から四種混合が五種混合に切り替わります。
※令和6年4月1日から肺炎球菌は13価から15価に切り替わります。

生後3か月

ロタウイルス②

B型肝炎②

ヒブ②(令和6年4月より五種混合に追加)

肺炎球菌②

四種混合②(令和6年4月より五種混合に切り替え)

B型肝炎はこれでいったんお休みです。3回目は生後7~8か月頃です。 ※受診票を利用し3~4ヶ月の乳児健診をうけられます。

生後4か月

ロタウイルス③

ヒブ③(令和6年4月より五種混合に追加)

肺炎球菌③

四種混合③(令和6年4月より五種混合に切り替え)

ヒブ、肺炎球菌はこれでいったんお休みです。ともに4回目は1歳になってからです。

生後5か月

BCG

当院ではBCGは単独接種をすすめているので、4か月までに接種できていないワクチンがあれば、前日までに済ませて、翌日以降にBCGを接種しましょう。予防接種は赤ちゃんにとっては一大イベントです。負担がないよう、できれば1週間ほどあけると安心です。
※受診票を利用した乳児健診は6ヶ月のお誕生日を迎える前日までです。早めに健診を受けましょう。

生後6~8か月

B型肝炎③

1回目の接種日から20週~24週の間隔をあけて3回目を接種します。B型肝炎ワクチンはこれで終了です。B型肝炎ワクチンを公費で接種できるのは1歳までです。体調不良などで接種で きなかった場合は、早めに接種できるようにスケジュール調整をしましょう。

1歳0か月

麻しん風しん(MR)①

水痘①

任意のおたふくかぜワクチン①

ヒブ④もしくは五種混合④

肺炎球菌④

はじめて接種する生ワクチン2種類(MR、水痘)と合わせて、おたふくかぜワクチンも同時接種をおすすめします。
そのあと、ヒブ④もしくは五種混合④、肺炎球菌④を同時接種します。1歳の誕生日をむかえたら、すみやかに接種しましょう。
※ヒブは3回目から7か月以上の間隔をあけ、かつ肺炎球菌は1歳3ヶ月までに接種しましょう。

1歳3~6か月ころ

水痘②

四種混合④

水痘は1回目から6ヶ月あけ、2歳までには2回目を接種しましょう。公費で接種できるのは3歳までです。四種混合は3回目から約12~18カ月あけて4回目の追加接種をしましょう。
※令和6年4月1日から四種混合が五種混合に切り替わります。
令和6年2月1日以降に生まれたお子さまは、追加接種は四種混合+ヒブ、または五種混合のどちらかを選択できます。

3~4歳

日本脳炎①②

日本脳炎ワクチンは3歳のうちに4週間あけて2回接種します。ただし、特殊な事情がある場合は6カ月から接種可能なので、ご希望の方はご相談ください。

日本脳炎③

3回目は、2回目を接種した日から6か月以上の間をあければ接種できます。2回目から6か月~1年後に接種するとよいでしょう。

5~6歳

麻しん風しん(MR)②

おたふくかぜ②

小学校就学前の年長さんにあたる1年間(4/1~3/31)で、麻しん風しん(MR)を接種しましょう。その際、おたふくかぜにまだかかっていない場合は、同時接種を行うことをお勧めします。

※MRワクチンの2回目は、接種時期が年齢ではなく学年で定められているのでご注意ください。風疹の流行時期を考慮し、4~6月の接種がおすすめです。

※おたふくかぜワクチンをまだ接種していない場合は、できるだけ早めに接種しましょう。

※百日せきの流行が懸念されるため、小学校入学前のこの時期に三種混合(DPT:ジフテリア・百日せき・破傷風)の接種をすすめる動きもあります。自費なので、ご希望があればご相談ください。

9~12歳

日本脳炎④

日本脳炎ワクチンの4回目を接種しましょう。9歳もしくは10歳で接種するのが標準的です。

11~12歳

二種混合ワクチン(DT)

二種混合ワクチン(DT)を接種しましょう。13歳になると公費接種ができなくなるのでご注意ください。

※百日せきの抗体価低下をおぎなうため、二種混合のかわりに三種混合(DPT:ジフテリア・百日せき・破傷風)の接種も可能ですが、任意接種のため自己負担となります。